お別れに集中できるお葬式を
山本育実
大学時代、4年間続けたレジのアルバイトをきっかけに、接客業に興味を持ちました。
入社したきっかけ
就活の最中、OBの就活記録で見かけた「北神社」の3文字。巫女さんの仕事ができる神社かと思いよくよく調べてみると、正体は"葬儀屋さん"でした。 そこで初めて、接客業の中にもお葬式に関わる仕事があると気づいたんです。 人のために頑張れるお仕事だという点に惹かれました。なかでも、入社の決め手になったのはインターンで出会った先輩の存在です。 インターンで模擬葬儀を経験し、「覚えることが多くて大変そう」とは思いました。しかしそれ以上に、関わってくれた先輩やスタッフさんたちの優しい雰囲気が印象的だったんです。 特に専属でお世話になった先輩は、当時入社1年目ながらとても明るくハキハキしていて。1年目は、周りに気を遣いながら、縮こまって過ごすものだと思い込んでいたので衝撃が走りましたね。 そんな先輩の幸せそうな立ち振る舞いを見て、入社して間もなくてものびのびと働ける会社なのだと確信しました。実は、この先輩がいたからこそ入社したと言っても過言ではありません。ずっと尊敬していて、今でも憧れの存在なんです。
入社してみて
インターンを終えて入社した後も、覚えることは膨大で過酷でした。そんな中、最も印象的だったのが金額以上の価値や魅力を伝える意識をしてみよう」という先輩からのアドバイスです。 その後のお打ち合わせではこの言葉を常に意識しています。経験を重ねるうちに少しずつ知識も増えてきて、柔軟なご提案ができるようになってきました。 ご葬儀を担当するときはいつも、お客様がお別れに集中できるように心がけています。 実際にお客様がご親戚の方々に必要以上に気を遣う姿を目の当たりにして、「手続きや立ち回りは私が引き受けるから、亡くなった方のことを第一に考えてほしい」とより強く考えるようになりました。 同期やお客様に、そういった想いを口に出して伝えたことは一度もありません。しかし先日、担当したお客様に「本当にいい式で、お別れに集中できました」と言っていただけて。 心の中で密かに目標としていたことが、そっくりそのままお客様の口から出てきて、すごく嬉しかったのをずっと覚えています。 ご要望にできる限り応えたり、お客様が話しやすいような柔らかい雰囲気づくりだったり、そういった努力が報われたのかもしれませんね。
私の夢
今後は、まずは一人前の仕事ができるように。そして、お客様に対しても一歩踏み込めるような担当者になりたいと思います。お客様がなぜそれを望んでいるのか。単純にご要望に沿うだけでなく、その理由まで踏み込んで、よりよいご提案をしていきたいです。 そのためにはきっと、説明ではなく”会話”が必要。余裕を持ってお客様と会話をするためにも、経験や場数を踏んで一歩ずつ成長していこうと思います。