「地域に貢献する "アットホーム" な会社に」
池本啓
家業であった葬儀の仕事は、高校生の頃から手伝っていました。
この業界に携わるようになったきっかけ
当時は入社するつもりはなかったのですが、今の水足店を建設することが決まり、「手伝ってほしい」と両親から言われて、北神社での仕事をスタートしました。 立ち上げに関われることは楽しかったですね。事務員としてのサポートを始めてから、会社の成長と共に経理の役割も担うようになりました。
社長にきっかけ
平成15年での出来事でした。当時社長だった父が頸椎に大けがを負ってしまい、現場に出ることが難しくなってしまったんです。「自由に好きなことをやってほしい」という父の願いから、弟は別の会社で仕事をしていましたが、父の状況が重なって北神社に帰ってきてくれることになったんです。それから数年がたち、弟の共同経営という形で事業を承継しました。 共同経営を始めて、ターニングポイントと思えるタイミングがありました。それは、会社のみんなで目指す方向性を「アットホーム」という言葉で定めたことです。 私が入社し始めた当時から比べると、人数規模や会社の雰囲気など大きく変化しました。常に変化し続ける環境の中で、「アットホームさ」を目指していくことが決まってからは、会社の雰囲気がみるみる良くなっていきました。
私の夢
自分たちが大事にしている「アットホームさ」が象徴されるようなエピソードがあります。 北神社の花浄院のファンでいて下さるある方が、よく事務所に遊びに来てくれるんです。花浄院として開催するイベントに何度も遊びに来てくれますし、事前のアポなく突然いらっしゃることも(笑) 若い子を捕まえては、態度や礼儀の仕方を叱ってくれたり、フリーマーケットのイベントにて出展した商品の値付けを見ては「こんなん花浄院らしくないやろ!」と説教してくれたり(笑) お葬儀での関わり一度で終わらないのは、花浄院のファンでいてくれて、「もっと良くなってほしい」という皆さんの心優しいお節介からだと思うんです。お客様とこうして長く、アットホームな関係性を築けることは有難いですね。 私がここに入社当時は、お葬式をすること自体が楽しみでした。今は自分が直接何かをするのではなく、社員が成長していく姿を見ることができるのが何よりも嬉しいんです。 弟がある時、「いつか野球チームを持てたらいいな」と憧れを抱いていることを口にしました。 野球というスポーツを切り口に花浄院のブランドをもっと知ってもらい、お葬式だけでない地域に貢献していくような経営にも、将来的にはチャレンジしていく。 初めはその話を聞いて、正直びっくりしたのですが、今では「身近な人の力になるために」という同じ思いを描いています。地域に貢献できる、役に立てるような企業創りを目指していきます。 今育っている若い子たちが、各部署の長になって活躍してくれるような未来が実現してほしいですね。