三具足とは・・・?
2021年07月10日
今回は、供養のときに使われる「三具足(みつぐそく・さんぐそく)」について解説していきます。
三具足とは・・・?
三具足とは、仏教で故人を供養していくために
必要な3つのアイテムを総称した言葉であり、
「香炉」「火立て(燭台)」「花立て」
をセットにして指す言葉です。
人が息を引き取った際にすぐに設けられるもっとも小さな祭壇である「枕飾り」から、
さまざまなことが落ち着いた後でずっと手を合わせ続けることになる「仏壇」まで、
ほぼすべてのところで用いられる道具であり、
仏教において非常に重要視されるセットでもあります。
具足の意味
「具足」とは「過不足なく、必要なものがそろっている」という意味を持ちます。
仏教にもさまざまな宗旨・宗派があり、仏壇に入れらるものや祀られるものは
それぞれが信仰する宗旨・宗派によって違いが見られます。
しかし三具足は、在来仏教ならばどの宗旨・宗派でも必要となるものであり、
仏教用具のなかでも特別な位置にあるものだと言えます。